親の物忘れが気になったら|年のせい?認知症?早めに相談したいサインと相談先(いわき市)

監修:グループホーム桜(株式会社 吉田家具店 未来グループ)管理者・介護チーム
「同じことを何度も聞くようになった」「約束をすっかり忘れていた」――。久しぶりに会った親の様子に、ふと不安を覚えたことはありませんか。
物忘れは年齢とともに誰にでも起こるものです。けれども、なかには早めに相談したほうがよいサインもあります。この記事では、いわき市錦町でグループホームを運営する私たちが、年齢による物忘れと認知症の違い、気づいたときに最初に相談したい窓口、受診をすすめるときの声のかけ方をまとめました。
結論:気になったときは、まずお住まいの地区の地域包括支援センターか、介護サービスを利用中なら担当のケアマネジャーに相談しましょう。「まだ早いかも」と思う段階で構いません。
■ 1. 年齢による物忘れと、認知症の物忘れのちがい
大きな違いは、「体験の一部を忘れる」のか、「体験そのものを忘れる」のかという点です。
年齢による物忘れ | 認知症による物忘れ |
朝ごはんに何を食べたか思い出せない(食べたことは覚えている) | 朝ごはんを食べたこと自体を忘れている |
名前がすぐに出なくても、あとで思い出せる | ヒントを出しても思い出せない |
忘れっぽくなったことを、本人も自覚している | 自覚が薄く、「言われていない」「盗られた」と感じることがある |
日常生活に大きな支障はない | 買い物や料理、お金の管理などに支障が出はじめる |
※これだけで判断できるものではありません。あくまで「相談するかどうか」を考える目安としてご覧ください。
■ 2. 早めに相談したい7つのサイン
次のようなことが以前より増えた、または数か月続いていると感じたら、一度相談してみることをおすすめします。
✔ 同じことを何度も聞く、同じ話を繰り返す
✔ 財布や鍵などを探す時間が増え、「誰かに盗られた」と言うことがある
✔ 料理の手順が分からなくなる、味付けが変わる、同じ食材ばかり買ってくる
✔ 今日の日付や曜日、約束の時間が分からなくなる
✔ お金の計算や支払いでとまどう、通帳の管理があいまいになる
✔ 好きだった趣味や外出に、急に関心がなくなった
✔ 以前より怒りっぽくなった、ささいなことで不安になる
ポイント:こうした変化は、離れて暮らすご家族が帰省したときに気づくことも多いものです。気づいたことを日付と一緒にメモしておくと、相談のときに役立ちます。

■ 3. 気になったら、まずはどこに相談する?
① 地域包括支援センター
高齢の方とご家族のための、地域の総合相談窓口です。相談は無料で、ご家族だけでも相談できます。物忘れのこと、介護保険のこと、これからの暮らしのことなど、まとめて話を聞いてもらえます。いわき市内には地区ごとにセンターがあり、ご本人がお住まいの地区のセンターが窓口になります。
② 担当のケアマネジャー
すでにデイサービスなどの介護サービスを利用している場合は、担当のケアマネジャーに「最近こんな様子が気になる」と伝えてください。日頃の様子を知っているので、次に何をすればよいかを一緒に考えてくれます。
③ かかりつけ医
受診先に迷ったら、まずは普段から通っているかかりつけ医に相談するのが安心です。必要に応じて、物忘れ外来など専門の医療機関を紹介してもらえます。
■ 4. 受診をすすめるときの、声のかけ方
「認知症かもしれないから病院に行こう」と言われて、すんなり受け入れられる方はあまりいません。ご本人のプライドや不安を大切にしながら、次のような伝え方を試してみてください。
○ 「健康診断のついでに」など、体全体のチェックとして誘う
○ 「私が心配だから、一緒に行ってほしい」と、家族の気持ちとして伝える
○ かかりつけ医や地域包括支援センターの職員など、家族以外の人からすすめてもらう
× できないことを指摘したり、問いただしたりする
一度で受診につながらなくても大丈夫です。あせらず、タイミングを見ながら進めましょう。
■ 5. 早めの相談が、これからの選択肢を広げます
物忘れの原因はさまざまで、なかには原因となる病気の治療によって症状が改善するものもあります。早めに医師に診てもらうことには、それを確かめる意味もあります。
また、認知症の診断を受けて介護保険の申請をしておくと、デイサービスやショートステイなどのサービスを使いながら、ご家族の負担を軽くすることができます。将来グループホームへの入居を考える場合にも、医師による認知症の診断と要支援2以上の認定が必要になります。
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■ 6. よくあるご質問
Q. 本人が「どこも悪くない」と言っています。家族だけで相談してもいいですか?
A. はい、大丈夫です。地域包括支援センターは、ご家族だけの相談も受け付けています。まずはご家族が気になっていることを話すところから始めましょう。
Q. まだ軽い物忘れ程度です。相談するのは早すぎませんか?
A. 早すぎることはありません。「何もなかった」と分かることも安心材料のひとつです。気になった時点での相談をおすすめします。
Q. グループホーム桜にも相談できますか?
A. はい。入居をまだ決めていない段階でも、ご相談や見学を受け付けています。地域包括支援センターやケアマネジャーへの相談とあわせて、お気軽にご連絡ください。
■ まとめ:一人で抱え込まず、まず相談を
親の物忘れに気づいたとき、「認知症だったらどうしよう」と不安になるのは自然なことです。けれども、早めに相談すれば、そのぶん準備の時間が生まれ、選べる道も増えます。
この記事のポイント
✔ 気になる変化は、日付と一緒にメモしておく
✔ まずは地域包括支援センター、または担当のケアマネジャーへ
✔ 受診は「健康診断のついでに」など、ご本人の気持ちに配慮して
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